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鳥取・森のようちえん「風りんりん」

~「育てる」のではなく、「育つ力を見守る」という育て方~
今回は、鳥取市にある鳥取・森のようちえん「風りんりん」(以下「風りんりん」という。)をご紹介します!
風りんりんは、2014年4月に「鳥取県里山等保育認証園(home)」として開園しました。2022年1月には鳥取県では初となる、園舎のある「企業主導型保育園(base)」を新たに開園し、2園で森のようちえんを開園しています。「企業主導型保育園(base)」では、これまで対象ではなかった0、1歳児を預かり、土曜預かりや延長保育も行っています。

 

この日は「企業主導型保育園(base)」にお邪魔しました!
―外観―
 
(写真左)園舎の外観。
(写真右)開園式が行われた時の様子。開園式には鳥取県平井知事も出席されました!

―教室―
 
(写真左)「すいば/こしあぶら」の教室。
(写真右)「ふきのとう/よもぎ/せり」の教室
このほかに「むかご」の教室があり、給食室や病後児用のお部屋などが完備されています。

 

≪風りんりんが大切にしたいこと≫
・『だめ、汚い、危ない、早く』を言わないこと
・「自然保育」「見守り保育」の理念のもと、「育てる」のではなく「育つ力を見守る」こと

―5つの保育方針―
・自然の中でのびのびと
・子どもの力を信じて待つ
・子どもの社会を築く
・親が育つ
・地域に育ててもらう

見守り保育って?
森のようちえんでは、大人は「見守り」に徹します。「目は皿に・耳はダンボに・手は後ろ・お口チャック」大人はついつい、子どもの行動に先回りして、けがをしないように、間違えないようにと口や手を出してしまいがちですが、森のようちえんでは「体験は全て子どもたちの学び」という考えから、もめ事も失敗もあえて体験させます。
大きなけがにつながらないよう、細心の注意を払い、フィールドの点検や警備、危険回避や手当の知識を得て訓練を行い、万が一の事態に備えています。

 

\子どもたちは1日を「フィールド」で過ごしています/
幼児期の自然体験によって身につく、生きる知恵とちから。
風りんりんの子どもたちは、毎日、異なるフィールドに出かけていきます。

ひめ山/安蔵スキー場/安蔵森林公園/悠遊の森/若葉台里山/松上神社/古仏谷/自然公園(出合いの森、青島、樗谿公園)など
【フィールド】https://furinrin.com/guide/fields/

 
(写真左)森の中で自然の空気をスーッと吸い込む。大自然を満喫!
(写真右)海でいらなくなったロープを使った、手づくりのアスレチック。制作者メインは、なんと風りんりん保護者さんだそうです!大自然の中でのアスレチックは最高~♪「大人がこんなに楽しいんだもん♪子どもたちが喜ばないわけないよね!」と、まずは体験してみる大人たち。

 
風りんりんの川や海での自然体験は、ライフジャケット必須!
ライフジャケットを着用しているという安心感の中、子どもたちは思いっきり楽しく遊んでいます♪

 

『う・い・て・ま・て』
一度沈んだらプロでも助けられないと言われるほど、水難事故は一瞬です。
ういている時間が長いほど助けられる可能性は高くなり、『ういてまて』は水害で家の中に水が入ってきたときの防衛方法でもあります。
風りんりんでライフジャケットが必須であるように、代表の徳本さんは「『ういてまて』を身につけて卒園してほしい。自分の身を自分で守れるように。そして周りの人の命も守れるよう、伝えていってほしい。」と、話しておられました。
 
(写真左)プールで「ういてまて」の練習をしている様子。

 

<「あっちゃん」こと、代表の徳本敦子さんにお話を伺いました!>
2022年1月に開園した「企業主導型保育園(base)」では、これまでは対象ではなかった0、1歳児を預かり、土曜預かりや延長保育を行っています。
当時は、「自然の中で育てたいけど土曜日もあずかってもらえないときつくて・・」「0歳なんですが、自然保育で育てたくて・・」というお母さんの声はたくさんありましたが、断らざるを得なかった現実。この当時の辛さをきっかけに『自由に選択してほしい』という強い想いのもと、開園する運びとなりました。

子どもを取り巻く社会問題として、いじめ、虐待、指示待ちっ子、体力の低下などが問題視される中、幼児期の自然体験を通して生きる知恵と力を身に付けることは、問題解決の糸口になると確信しています。現代の子育て、教育は、すべて大人主導型で、子どもは生まれたときから「だめ、危ない、汚い、早く」の4語を言われ自分で経験すること、自分で考えることをどんどん奪われています。

子どもは「AKU(アク)」です。

A・・・危ない

K・・・汚い

U・・・うるさい

これが子どもの本来の姿であり、素晴らしさであり、毎日が「生きる力を身に付ける自由研究」です。幼児期にAKUをたくさんやった分だけ、様々な生きる力が身に付きます。禁止する、抑えつけるのではなく、思う存分できる環境を作ってあげてほしいと思います。

「育てる」のではなく「育つ力を見守る」という育て方。
子どもたちは毎日自然の中でのびのびと遊ぶ「自然保育」により、体力が付くことで風邪も引きにくくなります。一日思いっきり遊ぶと、夜はこてんと寝ます。また、大人の指示ではなく、子どもの自主性に任せる「見守り保育」により、自分のことは自分でやり、自分で考えて行動し、仲間への思いやりやトラブルを解決するための力をつけます。この先の人生において、人生の岐路に立ったときに選びとる力を身に付けるための積み重ねを、風りんりんの子どもたちは24時間当たり前に実践しています。

そう!子どもは最初から自分で育つ力をもっているんです!
「教える」ではなく「子どもに教えられる」大人がかっこいい大人。どうか大人の価値観に子どもをあてはめないでください。
そして、風りんりんから持ち帰ったことで、お母さんの笑顔が増えたらうれしいなあと思います。お母さん、お父さんの心がほぐれていて、なんでもないことで一緒に笑える瞬間が何より子どもの幸せな時間です。


「“それは命に関わらないか?大きなけがにつながらないか?”と、常に見守りながら、命の安全を確保したうえで、子どもたちにはやりたいことを全部やらせてあげたい。」と話す、代表の徳本さん。

 

\野外クッキング場を作りたい!/
2014年の開園以来、クッキング場として使用していた鳥取市営の柳茶屋キャンプ場が、近い将来、再開発工事に入り民間企業が運営する有料キャンプ場となるため、風りんりんが同目的で使用することはできなくなりました。風りんりんの子どもたちにとって、週1回のクッキングは刃物や火を使う、子どもの成長に不可欠な活動です。毎日クッキングでもいい!ってくらい、クッキングでは色々なことを学べます。

そこで、風りんりんは「子どもたちがいつでも自由に使えて、地域との交流の場にもなる野外クッキング場を作りたい!」という強い想いを胸に、風りんりん自身でクッキング場を建てることにしました!新しくつくるクッキング場は、風りんりんの活動だけでなく、保護者さんや地域の方にも使っていただき、みんなの交流の場とすることを目指しています。

鳥取県主催の「ふるさと納税」を活用することにしました。
ぜひ、みなさんの力をお貸しください。よろしくお願いします!

 

「寄付(ふるさと納税)のお願い」詳しくはこちら↓↓
https://furinrin.com/please-donate-for-build-a-new-cooking-facility/

 

≫≫鳥取・森のようちえん 風りんりん≪≪
〒680-1412 鳥取県鳥取市宮谷393-7
TEL:090-5588-6857
HP:https://furinrin.com/

【Instagram】https://www.instagram.com/furinrin2014/
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