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子ども食堂ネバーランド

~子どもと 地域と 未来をつくる~

今回は、米子市の「子ども食堂ネバーランド」をご紹介します!
「子ども食堂ネバーランド」は、平成29年(2017年)5月に発足し「子供の未来応援基金」の支援を受け、子ども食堂を中心とした様々な子育て支援事業を実施しています。運営の中心となって活動しているのは、代表の辻聡さんと奥様で副代表の洋江さんご夫妻です。

子ども食堂は辻さんの自宅の一角を開放し、地域の憩いの場として子どもから大人まで様々な方が利用されています。活動するメンバーは、学生・料理人・会社員・教員など職種も様々。子どもも大人も一緒になってみんなでおいしいご飯を食べ、大人数で食卓を囲む楽しさや育ち盛りの大切な成長期に十分な栄養を摂ってほしいとの思いで集まった民間ボランティアの方々です。

 

<事業内容>
・居場所の提供(子ども食堂、学習支援、ベビーマッサージ&ママたちの昼食会)
・生活相談支援(子育て勉強会「イライラしない子育て講座」、リモート電話)
・地域住民との交流支援(ファミリーサポート、フードパントリー、自然を体感する会)

フードパントリーってなに?
フードパントリーとは、生活に困っている人に食品を無償で提供する支援活動のことです。「子ども食堂ネバーランド」では、フードバンクで地元企業・行政・個人の方などから集まった食材や食品のほか、手づくりのお弁当を対象家庭へ配布しています。(ひとり親家庭を優先にしています。)

 

 

<子ども食堂メニュー♪>
「子ども食堂ネバーランド」のご飯は出来合いのものではなく、緑・黄・赤などの彩りも豊富で栄養面もしっかりと考えられた栄養満点のメニューです。地元企業などの御厚意によって寄付で集まった食材を使用し、旬の食材を取り入れたバランスの良いご馳走が振る舞われます。また、節分、ひな祭り、ハロウィンなどの行事では、飾り付けなどの工夫を凝らした季節を感じる料理が提供されています。

子ども食堂お弁当『ロコモコ弁当編』
 
手ごねハンバーグ/目玉焼き/サラダ/ゴロゴロポテトサラダ/ライス

 

子ども食堂お弁当『ハロウィン編』
 
(写真左)ウインナーに細いきしめんを巻き付けて包帯に見立てた、ウインナーのミイラ男!多い時で50~60食準備するお弁当の量にも驚きですが、アイデアがすごい!!
(写真右)子どもたちのハートをがっちりと掴んだ、ハロウィンの飾り付けがされたユニークなハロウィン弁当♪

現在はコロナ禍での会食は避け、ほとんどがネバーランド玄関先でのお弁当配布ですが、持ち帰ったお弁当を子ども達がおうちで食べている様子を保護者さんがSNSでアップされていたり、コミュニケーションを図る為スタッフがお弁当を食べてる子供達にリモート電話をしています。名付けて「リモート子ども食堂」と言ってます。

 

『子ども食堂ネバーランド』
開催頻度:毎月2~3回
場所:天理教米城分教会(米子市角盤町1-51)
料金:子ども100円~300円/大人200円~500円
(※お弁当と会食時、自然を体感する会など催事毎に違います。)

 

\地域の人との交流を大切にしています!/
 
11月のハロウィンのイベントでは、子どもたちが仮装して商店街を練り歩きました!
1件ずつお店を訪問し、「トリック・オア・トリート!(trick or treat=お菓子をくれないといたずらするよ)と子どもたちがお店の人に声を掛けると、お店の人も同じように仮装した格好で待っていてくれます。
そしてスタッフが事前に「子どもたちが来たらお菓子をあげてください!」とお店の人にお願いしておく、といった企画で皆で凄く盛り上がったそうです。中でも東京からIターンで米子に来られたという店主の方は「こうして子供達と触れ合えると地域の一員になれたようで嬉しかった!」と話されていたそうです。

 

<「子ども食堂ネバーランド」を運営されている、辻さんご夫妻にお話を伺いました!>
「子ども食堂ネバーランド」にいつも温かい御支援、御協力をいただきありがとうございます。当子ども食堂は、近年の子どもを取り巻く環境や人と人との絆が薄らぐ今日、まずは温かくておいしい料理を食べながら色々な人と触れ合い、学び合い、癒し合えるコミュニティのひとかけらになろうと、子ども食堂の運営をスタートしました。4人の子を育て、子どもが小学校時代には夫婦で協力しながら18年間役員として PTA活動に携わりました。この時の経験が今の活動の軸になっています。
自宅は天理教施設の管理人をしていることから、恵まれた大きな施設があります。この施設を何かに有効活用できないかと子ども食堂の運営を始める前は小中学生を対象にお泊り会等を開いていました。日頃から子育て支援に力をかけている事を地域の方にも知っていただくことが必要だと思っていた私たちにとって、子ども食堂の運営を始めたばかりの頃に地域の高齢者の方が利用者として来てくださった時は、地域の理解が深まったようで大変うれしく思いました。

近年、両親の離婚などが原因でひとり親家庭が増えるなど様々な家庭環境がある中で、栄養バランスのとれた食事が一日の中で学校の給食だけだったり、経済的な理由から勉強を頑張っても仕方ないと将来への希望をなくし学ぶ意欲をなくす成長期の子どもがいるそうですが、こうした事は貧困の連鎖をつくりますしあってはならない事と思います。
ただ、子ども食堂と聞くと『貧困』というイメージを持たれやすいのですが、貧困家庭の子どもだけが対象ではありません。当子ども食堂は、育ち盛りの子どもの大切な成長期に十分な栄養を摂ってほしいことはもちろんですが、アットホームな雰囲気の中で家族のように大人数で食卓を囲む楽しさを知ってほしいと思っています。

でも今は、コロナ禍なので手製のお弁当を取りに来て貰う家庭がほとんどです。中には配達する家庭も有り「この前のお弁当どうだった?!」と玄関先でお子さんに声をかけると「おいしかった」と食べた感想を教えてくれますし、“何か困ってる事無い?”といつも様子を気にかけています。私たちは今後も顔が見えるという安心の中で、食の支援を通して家族を丸ごと支援していける仕組みづくりをしていくことを目的に活動していきたいと考えています。

子ども食堂の運営にあたっては運営費等で苦労する事もありますが、限られた予算の中で子どもが喜びそうなメニューを考え、少しでもご馳走に見えるような工夫をしています。今年度も補助金やたくさんのご寄付をいただくことで運営が継続でき、子どもやお母さんたちの笑顔がたくさん見られました。
今後もこれまでの活動を基に築き上げてきたネットワークや経験を活かし、学校や地域、福祉関係団体や企業様とも連携しながら、子ども食堂の運営だけにとどまらず、より広く手厚い「こども総合支援事業」の展開を目指して参ります。
どうぞ御協力をお願いいたします。


「困ったことなど、何でも相談してほしい。」と話すのは、運営の中心となって活動している「ネバーランド」代表の辻聡さん(左)と妻で副代表の洋江さん(右)ご夫妻。子ども食堂運営を継続させようと試行錯誤しながら日々活動をされています。

 

≫≫子ども食堂ネバーランド&フードバンク米子≪≪
〒683-0812 鳥取県米子市角盤町1-51
TEL:090-8241-1845

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