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湖山保育園(とっとり自然保育認証園)

鳥取県では、豊かな自然を活用し、自然体験活動を行う保育所、幼稚園等の施設を認証する
「とっとり自然保育認証制度」を平成29年3月31日に創設しました。
今回は、この自然保育認証制度に認証された保育施設をご紹介します!

(とっとり自然保育認証制度について、詳しくはhttp://www.pref.tottori.lg.jp/267067.htm をご覧ください。)

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湖と山に囲まれ、豊かな自然環境に恵まれた、鳥取市にある湖山保育園。園外保育では、近くにある公園へでかけ、鳥のさえずり、風の匂いを感じながら、湖山池の周辺をゆっくりと散歩したり、広い芝生の上を走ったり、子どもたちは四季折々の自然にふれ合いながら、実体験を通して豊かな感性を培っています。

園の周辺には湖や公園があり比較的自然環境に恵まれているものの、車が頻繁に通る道路に面していることから、子どもたちの安全面の確保が課題の一つとしてあげられている中で、園では安全を第一に考え、子どもたちの安全を留意しながら園外保育を実施しています。

 
みどりの芝生が広がる園庭。天気の良い日は園庭へ出て、探索活動をしたり、かけっこや遊具で遊ぶ子どもたちの元気な姿が見られます。

 

~「やきいも大会」が開催されました!~
雨の影響で延期になっていた「やきいも大会」。この日も朝から空に雲がかかり、雨が降ったりやんだりして天候が心配されましたが、直前まで判断を待って、ようやくこの日の開催を迎えることができました!
 
早速、5歳児が焼き芋の準備開始♪洗ったサツマイモを新聞紙で包み、たらいに張った水の中で新聞紙ごと濡らして水分を含ませ、アルミホイルに包んでいくという手順。子どもたちは手順に沿って、順番に芋を包んでいました。アルミホイルに包む前に水分を含ませるこのひと手間で、甘くてしっとりとした美味しい焼き芋に仕上がるそうです!

 
(写真左)隙間ができないようにアルミホイルで一つひとつ丁寧に芋を包んでいる様子。
(写真右)「できた~!!」と、嬉しそうな表情。

 
たくさんの芋を包み終え、下準備が完了しました♪
子どもたちの中には、「神社の石みた~い!」と話す子どももいました。

 
(写真左)園庭の一角にブロックの囲いを作って、子どもたちの芋包みと同時進行で、先生たちが火起こしの準備をしていました。
(写真右)先生たちが事前に焼き芋作りのための落ち葉や松ぼっくり集めの協力を園児の保護者へ呼びかけたところ、後日、多くの方々の協力で、たくさんの落ち葉などが集まったそうです。

 
モクモクと白い煙があがっていく様子を園児たちも安全な場所から見学♪

 
始めは勢いよく上がっていた炎も、次第に落ち着いてきたところで、ようやく火の中に芋が投入されました!

 
例年であれば、芋が焼けるまでの間、子どもたちは園庭で遊びながら芋が焼けるのを楽しみに待つそうですが、この日はあいにくの天候ということで、芋が焼けるまで各クラスの部屋で遊んだりしながら待つことになりました。

 
芋が焼けるまでの間、未満児クラスにお邪魔しました!子どもたちはリズムに合わせて先生の動きを真似て踊ったり、上手に手を動かして手遊びをしたり、楽しそうな様子が伺えました♪

 
(写真左)「そろそろ焼けたかなあ~?」と、先生同士の会話。熱い火の中から火ばさみを使って、一つひとつ焼けていそうな芋を取り出します。
(写真右)焼けたアルミホイルの中から芋を取り出して半分に割ってみると、美味しそうな黄金色に焼けていました♪「わあ、美味しそうに焼けているー!!」と、先生たちも嬉しそうな様子。

 
(写真左)焼き上がった芋は、未満児クラスから順に配られました。先生が「熱いから冷ましてあげるね!待ってってね~♪」と、待ちきれない様子の子どもたちに声を掛けています。
(写真右)モグモグと口を動かしながら、美味しそうに焼き芋を頬張る子どもたち。

 
芋が焼けたという知らせを受けた先生が、子どもたちを園庭まで誘導♪園庭の階段テラスに座って、たき火の中でホクホクに焼きあがった焼き芋をクラスごとで食べました!

 
子どもたちは、「あま~い」「おいしい~♪」と、口にしながら、ホクホクの焼き芋を美味しそうに口に頬張っていました♪

この日は雨が心配されていましたが天気ももって、おいしそうに焼き芋を食べる子どもたちの顔が見られる中、楽しいうちに「やきいも大会」が終了しました!

 

<西村園長先生にお話を伺いました!>
今日は、雨で延期していた「やきいも大会」を無事に開催することが出来ました。天候があまりすぐれない中での開催でしたので、子どもたちの体調を一番に優先しながら行いました。

今回焼き芋にした芋は、5月頃に園舎の前にある畑に2歳から5歳までの園児が、なると金時と安納芋の2種類の苗を植えて収穫した芋です。土に根付くまでの水やりを5歳児が担当し、夏の暑い時期などは保育士が交代で水やりや草取りをしながら芋の成長をサポート。みんなで協力し合って大事に育て、今年は345個の芋を収穫することができました。

子どもたちと、「焼き芋や、さつま汁にして食べようね♪」と話し、一緒に芋の数を数えたり、大・中・小にサイズ分けをしたり、事前準備をしながらこの日が来るのを心待ちにしていました。焼き芋にして食べることで、香ばしく焼けた匂いを嗅いだり、熱いホクホクの食感を味わったり、子どもたちは五感を使って楽しんでいました。“おいしい” というだけでなく、菜園活動を通して土や雨、太陽の光などにより芋が育っていく過程を知ったり、自分たちで育てた芋を収穫する喜び、食べる喜びを味わいながら食への関心を広げ『食育』に繋げていることも大切にしています。

菜園活動では、地域の方に指導を受けながら一緒にサツマイモの苗植えから芋ほりをして、ふれあいを楽しみました。友だちや様々な人との関わりや、かけがえのない体験を通して豊かな人間性を育み、子どもたちに生きる力を育んでいきたいものです。そして、挑戦して自分でできた喜び、友だちと協力し合い最後までやり遂げた達成感や満足感を育てていきたいと思います。

子どもたちを取り巻く環境も随分変わってきました。温暖化による気象変化、散歩中の痛ましいしい交通事故などにより、自然にふれあう機会が少なくなってきているように感じます。まずは、子どもたちの安全安心を第一に考え保育をしていきたいと思います。安全安心を考慮しながら、できるだけ戸外遊びや散歩を通して四季折々の自然にふれる機会を設け、子どもたちの豊かな感性を育み、元気な心と体を育んでいきたいと考えています。

そして、子どもたちが園で体験した楽しかった事やさまざまな気付きや思いを家に持ち帰り、お家の方に伝えたり聞いてもらうことで一緒に思いを共感し、その気持ちをしっかり受け止めてほしいと思います。子どもだけの活動で終わるのではなく、保育園の様々な体験活動が親子の楽しいコミュニケーションに繋がってほしいと願います。


「さまざまな遊びを通して乳幼児期に “生きる力” を育んでいきたい。」と話す、西村園長先生。

 


湖山保育園の外観。

 

≫≫湖山保育園≪≪
〒680-0945 鳥取市湖山町南1-825
TEL:0857-28-1573 FAX:0857-50-1593
HP:http://www.satonikai.jp/koyama/admissions.html