王国リサーチ(子育て支援情報レポート)

– oto -(おと)

~ママが生きやすいカラダとココロと地域で
自分の人生をありのままに自由に生きられるように~

今回は鳥取県・島根県で活動を広げる、生きやすいカラダとココロへ整える、体力づくりに特化した産後ケア「- oto -(おと)」をご紹介します! 「- oto -」は、ママがありのままに自由に生きやすい身体づくりを目的として、産前産後ケアを暮らしの中へ浸透させようと日々活動しています。

2児のママで「- oto -」を運営するオーナーの安田美雪さんは、自身の出産経験から産後ケアの必要性を知り、レッスン・健康講座・体験会などを通してバランスボールを使って楽しく体を動かしたり、産後指導士として多くのママたちに産後ケアを伝え広めたいという想いで活動しています。今回は産後ケアの大切さについて、安田さんに教えていただきました!

 
(写真左)バランスボールを使った産後ケアレッスン風景。
(写真右)産後指導士の安田さん。

 

【産後指導士ってなに?!】
産後指導士は、一般社団法人体力メンテナンス協会が認定する資格で、体力づくりに特化した産後ケアの指導ができます。

1 身体を整えるエクササイズの指導
2 産後特有のマイナートラブル(腰痛、肩こり、腱鞘炎、骨盤のゆがみ等)を解消するケア法の指導
3 マインドケア(コミュニケーションスキル等)

 

\「- oto -」は “自立支援型の産後ケア” をお届けしていきます/
産後ケアには様々な種類がありますが、一般社団法人体力メンテナンス協会 認定産後指導士がお届けする産後ケアはママが受け身のケアではなく、ママ自身が実際に体を動かすママの自立を支える産後ケアです。出産から間も無く始まる24時間ノンストップの育児。小さな命を守らなければならないという責任と緊張感、頻回の授乳で寝不足、泣いたら抱っこで肩こり腰痛腱鞘炎。ホルモンバランスの大きな変化により、夫にもイライラ。訳もなく涙が溢れたり、気持ちが落ち込んだり。これから何十年と育児を続けていくには休むことも必要ですが、休んでばかりいられない現実もあります。「体力」「気力」を必要とする中で、体力や気力が無ければ自分に余裕はなく、頑張り続けている自分にも気付けません。

 

産後の身体は交通事故にあったレベルのダメージ、まず「休む」ことが大事!
・産褥期(産後6〜8週)は、休むことを頑張りましょう。
・妊娠から出産を終えた自分の身体を回復させましょう。
・そして、徐々に産後に必要な体力をつけていきましょう。

 

【バランスボールで心と体を整える産後ケア】
バランスボールを使った産後ケアは、ボールが弾む動きを利用し、頑張らなくてもほどよい有酸素運動ができます。妊娠・出産で一番ダメージを受けている骨盤を整え、身体全体の骨格を補正し、骨格をキープするための筋力を正しい位置につけることができます。体力がつくだけでなく、気力・活力・集中力のアップが期待でき、体力がつくとやる気もでてきて、外側のケアへの意欲も自然と湧いてきます。また、赤ちゃんを抱っこしながら行え、寝かしつけにも利用できるので、バランスボールエクササイズは産後ママと赤ちゃんのどちらにもぴったりのエクササイズです。
産後ケアレッスンは、お子さまと一緒に参加でき、楽しく運動をしながら子育て中のママ同士、家族以外の大人と話す機会にもなるので社会とのつながりも感じられます。

 
バランスボールを使って行う産後ケアのレッスン中の様子。
和気あいあいとした雰囲気の中で楽しく体を動かします♪

~「バランスボールを使った産後ケア」を受けられたママの感想です♪~
・久々に汗かいて 、翌日なんか体が軽かった!
・弾んでると 嫌なこと忘れます!
・久しぶりに運動しました!
・楽しくてあっという間でした!

 

【あなたは産後ケアと聞いてどんなものを思い浮かべますか?】
産後ケアは、ただケアを受けるだけでなく社会とつながることも産後ケアの一つです。特に今はコロナ禍で孤独や疎外感を感じるママは多く、産後うつの発症数も増えています。コロナ禍で社会や他人との関わりのない中での子育ては壮絶です。産後うつで自らの命を絶つ、子どもに対する虐待などが起こってしまう前に、産後ケアとして介入することで守れる命があると考えています。

産後ケアが社会にもたらす良い効果
・産後うつ、産後クライシス、育児ノイローゼの減少
・虐待(暴力・ネグレクト・過干渉)防止
・離婚率の低下
・少子化対策  など

 

<「- oto -」のオーナーで産後指導士の安田美雪さんにお話を伺いました!>
「- oto -」の活動を始めることになったきっかけは、なぜ産後ケアは誰にでも平等で当たり前に受けれる社会ではないのか?と疑問に思ったことと、「産後ケアアンバサダーになりませんか?!」というSNSの募集要項が目にとまったことです。私は一般社団法人体力メンテナンス協会(全国で1,150名)に所属していますが、つい最近まで鳥取県で所属しているのは私一人しかいませんでした。今年の9月には鳥取県初となる産後指導士の資格を取得することができ、ずっと目指してきた体力づくりに特化した産後ケアの専門家・産後指導士になれたことの喜びと同時に背筋の伸びる思いです。

長女を出産し、産後2年経過したころに自律神経失調症を発症しました。辛い思いをしましたが、この経験が身体に意識を向けるきっかけにもなりました。体調を崩したある日、病院を受診した際に医師から「自分のストレスって何かわかっている?ストレスを探しなさい。」とアドバイスを受けましたが、その時は自分のストレスが何なのかわかりませんでした。
体調がすぐれない時は横になったり、薬に頼る日々を過ごし、それから数年後。転職し、病院に勤めだしましたが、勤務中に院内をたくさん歩くことが健康的な運動につながったのか、薬の量も減っていき、自律神経も整っていったように思います。また、病院での仕事を通して何度も人の死に直面しました。命の尊さを知り、1日1日の大切さや元気でいられる幸せ、『生きている』ことは当たり前じゃないんだと気づいた時、“産後ママをはじめ、この地域に暮らす全ての方々が健康で幸せに生きてほしい”と心から感じました。

「なんでママのケアが当たり前になってないの?!」
自身の経験ですが、特に初めての出産時は産後の知識もわからないままただただ幸せな産後を思い描いていました。
出産をした瞬間から「お母さん」と呼ばれ、周囲の関心は一気に赤ちゃんへ向き、十分な睡眠時間もなく、泣き続ける赤ちゃんを抱っこし何時間も歩き回る。カラダの不調もさまざま、ココロも不安や焦燥感など不安定。さまざまな不調を抱え、誰に助けを求めたらいいのか分からず、社会からは突き放されてしまったように孤独感を感じていました。
産後、心と体のメンテナンスをしなければ、いずれ不調をきたします。鳥取県は子育て王国と言われているけれど、子を産み育てるママへのケアがなんで当たり前の産後文化になっていないのか、誰にでも平等で当たり前に受けれる地域でなぜないのか、疑問に思いました。

「自分のしたいことって、何ですか?!」
産後のママは美容院に行くにも、まずは子どもを預けないとなかなか行けません。預けることに罪悪感を感じたり、自分のことにお金を使うのに抵抗を感じてしまいがちですが、ママではなく「わたし」に戻る時間、自分の人生も生きてほしいと思っています。そのためにはまず、体力をつけること。カラダとココロが整うと、「ママ」というピースが人生に加わった今の自分が好きなこと、したいことを理解でき、行動が変わっていきます。ママを理由にあきらめることが減っていきます。自分のココロが喜ぶ方へ、その一歩踏み出してみましょう♪
「- oto -」は、出産した全てのママが産後ケアを受けるのが当たり前、そんな地域社会となることを強く願いながら日々活動しています。ママが生きやすいカラダとココロ、そして地域であるために、全世代で産後の常識をアップデートしていかねばならない。ママが自由にしあわせに笑って健康に生きることが自分はもちろん、子どもや家族、さらに地域や社会のしあわせにつながる。私は、そう信じて止みません。

「- oto -」の産後ケアレッスンは、初めての方でも安心して参加いただけます。詳しいことはInstagramにアップしていますので、ぜひそちらもご覧くださいね♪産後の辛さ・苦しみ・ダメージはそのままにせず、出産したら産後ケアを受けましょう!

 
「産後ケアを当たり前のこととして世の中に広めていきたい!」と話す、安田さん。
安田さんは、小学1年生(女の子)、3歳(男の子)のお子さんを持つ2児のお母さんです。

 

\\- oto -は【全てのママ】を応援しています//

【資格】
一般社団法人体力メンテナンス協会
◇産後指導士
◇体力指導士
◇バランスボールインストラクター
◇産後ケアアンバサダー

≫≫-oto-(おと)≪≪
【活動範囲】鳥取県、島根県
【Instagram】https://www.instagram.com/_oto_balanceball/?hl=ja