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鳥取県福祉相談センター

鳥取市にある鳥取県福祉相談センターは県東部の子どもに関する相談を受ける鳥取県中央児童相談所と県内全域の女性の相談を受ける鳥取県婦人相談所を設けています。

11月は児童虐待防止月間ということで、所長の西井さんと児童相談課課長の田中さんに児童虐待防止と婦人相談に関連してDV防止について伺いました。

---鳥取県福祉相談センターはどのような施設ですか。

「このセンターは児童相談と女性相談の両方を受けています。児童相談に関しては、虐待に限らず子どもに関するあらゆる相談を受け付けています。女性相談はDV被害者の自立支援が概ね役割となっています。職員は38名、そのうちの31名は専門分野の職員で、相談と支援を行っています。児童に関する相談件数は、平成22年度は県内で1996件、うち、753件をこの施設で受けました。虐待の通告は毎年200件程度あり、昨年度は通告を受けて虐待と認定した件数は49件でした。DV被害相談は延べ件数ですが、来所して相談をされたのが891件、電話相談が486件ありました。」(西井さん)

▼鳥取県福祉相談センター外観
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―――児童虐待防止について詳しく教えてください。

「児童虐待というのは全国的な傾向で非常に増加してきています。昨年全国で通告を受けた件数は55152件でした。これは児童虐待防止月間など、児童虐待かなと思ったら通告をしてくださいというキャンペーンをしていることも一因としてあります。通告を受けてすべてが虐待ではありません。小さい子がいつまでも泣いていて、お母さんの怒鳴り声が聞こえてくるというようなことなどで通告があります。そのような通告を受けて虐待かどうかを認定するのが児童相談所の役割の一つです。

虐待というのは分類として4つあり、殴る、蹴るなどの【身体的暴力】、ご飯を用意しない、清潔を保持しないなどの【養育放棄(ネグレクト)】、わいせつな行為をする、ポルノビデオを見せる、児童ポルノの対象にするなどの【性的虐待】、暴言や兄弟間での差別などの【心理的虐待】です。加害者が保護者や親権者、一般的に親にあたる人になるのが児童虐待です。

身体的虐待は比較的分かり易いのですが、心理的虐待やネグレクトは分かりにくいです。様々なチェック項目はありますが、最終的には私どもが虐待かどうかを判断します。一般の方は虐待なのか、しつけなのか、迷うこともあると思いますが、もしかしたら虐待かも、と思ったら通告をして欲しいと思います。通告を受けてから24間以内に安全確認をします。」

「児童虐待は一人親である、貧困、障がいをもっている、などの要因が複合して起こります。児童相談所は親権の一時的な停止をする権限など強い権限を持っていますが、無理に親子を離したいわけではなく、一緒に子育てを考えましょう、困っていることがあれば支援しますという場所です。暴力や暴言を使わないで子育てする方法がありますよ、市町村のサービスが使えますよ、とアドバイスをしたり、仕事やお金がなく余裕がないのならどうやって解決するかなど各機関とも連携して考えて行きます。

鳥取県では一時的に子どもを養育できない親に対してサポートをしてくれる、【里親】になってくれる人を探しています。児童相談所は申請窓口になっています。支援を必要としている子どもは生まれてすぐから高校生まで幅広く居ます。」(西井さん)

「体調が悪いお母さんに保健師が付き添って病院に行ったりどうやって支援したらこのお母さんができるようになるか、などと考え、できることは何でもします。

児童相談所は敷居が高いように思われますが、困っているところに対して話を聞いて困り感などを共有させてもらい、緊急的な場合には子どもを保護することもありますが、悩みなどをストレートに話してもらってそれに対してアドバイスや支援ができたら、と思っています。」(田中さん)

---DV被害の防止についてはどのような支援をしていますか。

「来所されるとか電話やメールでの相談を受け付けています。DVは一般的に4~5人に1人の女性が何らかの被害にあったことがあるとされています。殺されるとまで思った人は女性の10人に1人の割合だそうです。中には男性の被害者もいますが、生物学的に弱いということがあり、女性が被害にあいやすくなっています。言う通りにしなければ最悪の場合殺されるかもしれないという強い恐怖で支配されていて、逃げたり離婚や別居を思いつかないこともあります。相談を受け、ひどいDVを受けているのを承知していてもこちらからは別れなさい、逃げなさいということはできません。もし、あなたがこの状況から脱出したいのなら安全を確保できます、といいます。ご本人の意志です。もし、助けを求めていれば、公的に支援をします。

また、予防については誰もがDVの被害者、加害者になりうるということで、高校生を対象にデートDV(恋愛関係の中でのDV)を理解して頂こうと研修を行っています。」(西井さん)

▼お話を伺った西井所長
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---この記事を読んでいる方々はどのような支援ができるでしょうか。

「①虐待であるかどうかは私たちが判断しますので、児童虐待かなと思ったら通報してください。②子どもをどなったりわめいたりなぐったりしなくても暴言や暴力を使わなくても育てる方法はあります。どうぞ児童相談所に問い合わせてください。③DVはとにかく相談してください。お手伝いできることがあるかもしれません。④デートDVに関して高校生に対して大人同士の良い関係について教えます。⑤あなたを待っているこどもたちが沢山います。是非里親になりましょう。 という5つの事を知っていただけたらと思います。」(西井さん)

現在児童虐待やDV被害などで悩んでいる方は勇気を出して相談をしてみて頂きたいと思います。

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〒680-0901 鳥取県鳥取市江津318-1
電話番号: 0857-23-1031   ファックス番号: 0857-21-3025
ホームページ: http://www.pref.tottori.lg.jp/dd.aspx?menuid=34903