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食物アレルギーっこの親の会「しろうさぎ」

~知ることから始めよう!食物アレルギーってなあに?~

食物アレルギーっこの親の会「しろうさぎ」は、鳥取市を中心に活動している食物アレルギーのあるお子さんを持つ親の会です。(以下「しろうさぎ」と言います。)
食物アレルギーのある子を持つ親同士が出会い、親子で交流できる場として令和2年4月に発足しました。親たちが中心となって活動し、アレルギー対応食品などの情報交換をはじめ、入園・入学のこと、学校給食や外食、病院のことなど色々な疑問や悩みを共有しています。

「しろうさぎ」は、食物アレルギーのある子どもの子育てに悩んでいる時、一人で抱え込んでしまっているお母さん・お父さんが子育ての困り感や悩みを相談したり、不安を吐き出したり、気楽に話せる場所です。

 

【食物アレルギーってなに?!】
食物アレルギーとは、特定の食品によって引き起こされるアレルギー反応のことを指し、原因となる食品には卵や牛乳、小麦などをはじめ、数多くのものがあります。もっとも多いアレルギー症状は蕁麻疹(じんましん)などの皮膚症状で、さらに下痢や呼吸困難、意識低下を伴う重篤なショック症状が全身に現れることもあります。

 

食物アレルギーっこの親の会「しろうさぎ」ってこんな会です♪
「しろうさぎ」は、「アレルギーがあっても食べることを楽しんでほしい」という想いを持った保護者が集まり、毎月いろいろな活動をしています。

<活動内容>
・気軽に情報交換「おしゃべり会」
・子ども同士の交流会
・クッキング
・防災講習
・アドレナリン自己注射薬 エピペン講習(エピペンは、アナフィラキシーの症状が出た時に使用する、ショック症状を抑えるための補助治療剤です。)


しろうさぎのロゴには、うさぎの周りにスイーツが描かれています。アレルゲン不使用のケーキを手づくりしたり、アレルギーに対応しているケーキ屋さんを探し求めたり、ママ達の色々な思いがある中で、「アレルギーがあっても諦めない」「親子で今を楽しもう」というメッセージが込められています。

 

―おしゃべり会―
 
初めて開催されたおしゃべり会での様子。コロナ禍で開催は不定期ですが、ZoomやLINEのビデオ通話などを利用し、その時々で集まれるメンバーで活動しています。

 

―勉強会―
『知ることから始めよう!食物アレルギーってなあに?』(助成金事業)
 
R3年12月には、食物アレルギーをテーマにした勉強会が行われ、食物アレルギーのことを題材にした絵本の読み聞かせが開かれました。この勉強会はアレルギーがない方でもお一人でも参加でき、アレルギーについて親子で楽しく学びました。

 

―クッキングー
「しろうさぎ」ではアレルゲンを使用しないレシピで親子でクッキングを楽しんでいます♪28品目不使用にしたことで、参加できるご家族も増えたそうです。

[クッキーづくり教室編]
 
クッキーづくり教室では、アイシングクッキーづくりに挑戦しました!子ども達はアレルギー対応の焼き立てのクッキーにアイシングをしたり、細かい作業もお母さんの手を借りながらクッキーづくりを楽しみました♪
(アイシングとは、粉砂糖や卵白、水分を加えて練ったペースト状のクリームをお菓子の表面にかけたり、絞り出してデコレーションしたりすることを言います。)

 

[パンづくり教室編]
 
パンづくり教室では、米粉を使ったパンづくりに挑戦しました!
(写真右)こんがりとおいしそうに焼けた米粉パン♪

 
(写真左)出来上がったパンをみんなで試食!ふっくらと焼けた出来立てのパンは格別です。みんなで食べるとおいしいね♪

 

―防災講習―

オンライン防災ポリ袋クッキングでは関西にあるアレルギー団体とオンラインでつながり、災害時を想定し、実際にポリ袋を使ってご飯を炊いたり、野菜でおかずをつくったり、いつ災害が起こっても慌てないよう防災食の調理方法などについて学びました。
親子で参加された代表の多久田(たくだ)さんは、「コロナの感染状況が落ち着いてクッキングなども楽しめるようになれば、ここでの学びを会のみんなで共有したい!」と話しておられました。

 

―生協イベント―
「子育てふれあいひろば」

R4年11月には、親子で楽しく食物アレルギーについて学ぼうと、鳥取県生協エリア会と「しろうさぎ」によるコラボイベントが行われました!このイベントは、アレルギー専門医による食物アレルギーのお話や「しろうさぎ」のメンバーによる紙芝居の読み聞かせのほか、ビンゴや輪投げ等のミニゲームもあり、親子で楽しめる内容でした♪

 
(写真左)食物アレルギーをテーマにした紙芝居を鑑賞する親子。
(写真右)ミニゲームで、輪投げを楽しむ子ども達。

 

〇今後、開催されるおしゃべり会・勉強会・イベント等の情報は、SNS等でお知らせします。

詳しくは https://www.instagram.com/tottori_allergy/?hl=ja をご覧ください。

 

<代表の多久田徳子(たくだのりこ)さんにお話を伺いました!>
長男にアレルギーがあることが分かってからは、我が子が安全に食べられるものかどうかを調べるためにアレルギーのことについての勉強を始めました。アレルギーの食事対応に追われる日々、家族でどこかへ出かけたり、外食を楽しんだりする機会が減っていく毎日に孤独を感じていました。当時は食物アレルギーの情報も少なく、アレルギー専門医にたどり着くまでには時間がかかりましたが、親も子も互いに共感し合える仲間に出会いたくて、令和2年に食物アレルギーっこの親の会「しろうさぎ」を発足しました。

私は3人の子どものママですが、長女が闘病の末にわずか5歳でこの世を去ってしまったという出来事をきっかけに、私たち家族は「お姉ちゃんが頑張っていたように、生きて頑張らなきゃいけないね。」と主人と話し、会を立ち上げました。当会はお子さんがアレルギーを持つ保護者さん同士がつながり、アレルギー対応食品等をはじめとする様々なことについて情報交換をしています。色々な疑問や悩みを共有し、情報を分け合うことで一緒だなって共感したり、ホッとできたりします。子どもはおいしいものでなければ食べようとしてくれませんので、ネットでおいしいものを見つけては共同購入したり、仲間と助け合いながらアレルギーと向き合うことを大事にしています。

自分の身を守るためには日頃からの備えが大切です!
食物アレルギーがあると、被災した時に食べられる物が手に入らないかも・・・という心配事はつきません。災害時の避難所での炊き出しは有難いことですが、アレルギーのある人は自分で安全に食べられるものかどうかをまず判断しなければなりません。炊き出しにはどんな食材や調味料が使われているのか、使用されている食品ラベルの表示があるだけで安心して並ぶことができますので、「原材料表示」の大切さをもっと沢山の方に知っていただきたいと思っています。

以前、鳥取市危機管理課の方と意見交換会をさせていただく機会がありました。
お話によると、公的な備蓄などには限りがあるため、やはり自助、公助を日頃から意識することが大切で、アレルギー対応食品の備蓄品(アルファ米やライスクッキー、ミルクなど)もあるが、実際には数が充分とは言えず、アレルギー対応食品以外の食品も市民全員分の備えがあるわけではないこともわかりました。平時にできることとして、自分で備えるのはもちろん、個人的には負荷試験で安全に食べられる量の見極めをすることも大切なのかなと感じています。

我が家では、息子の将来を考えて専門医の指導のもと自宅負荷(アレルギーの原因となる食材を毎日、決められた量を守りながら食べ続けること)を実践しています。ごくわずかな量でもアレルギーの症状は出てしまうので少しずつ負荷をかけながらチャレンジを続けていますが、自宅負荷を実践したおかげか、今では安全に食べられるものが増えました。安全に食べられる量が分かれば、炊き出しに並ぶことができるかもしれませんし、いざという時のために、平時の今、選択肢を広げておくことは大切だと感じています。

アレルギーのあるお子さんを持つママやパパも、また、アレルギーではないけれど関心がある方も親子で一緒にクッキングをしたり、お話をしたりして、楽しい時間を過ごしませんか?不安や悩み事は一人で抱え込まずにまずはご相談ください。若いお母さんにも知っていただき、ずっと会を長く続けていきたいと思っています。正しい知識を共有して一緒に楽しみましょう♪


代表の多久田さん(左)と、副代表の須田さん。

 

≫≫食物アレルギーっこの親の会「しろうさぎ」≪≪
【活動拠点:鳥取市】
メールアドレス:lemon.tea11060611@gmail.com
Instagram:https://www.instagram.com/tottori_allergy/?hl=ja

当会は、医師の診断による標準治療を基本方針にしています。そのため、脱ステロイド・サプリや自然食品などの販売行為などは禁止としています。