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鳥取ルーテル幼稚園(とっとり自然保育認証園)

鳥取県では、豊かな自然を活用し、自然体験活動を行う保育所、幼稚園等の施設を認証する
「とっとり自然保育認証制度」を平成29年3月31日に創設しました。
今回は、この自然保育認証制度に認証された保育施設をご紹介します!

(とっとり自然保育認証制度について、詳しくはhttp://www.pref.tottori.lg.jp/267067.htm をご覧ください。)

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鳥取ルーテル幼稚園は、県東部にあるキリスト教の情操を基盤とする教育を行っている幼稚園です。子どもたち一人ひとりが与えられた命を大切にし、生きる喜びを感じながら、その子らしく成長することを願っています。園では子どもたちの発達特性や興味関心を読み取り、子どもたちの豊かな発想に学びながら、子どもたちと一緒に遊びや生活を作り上げていくことを大切にしています。

園庭には小さな大自然が広がっています。川のせせらぎとともに小川が流れ、緑の木々に囲まれた園庭は、自然の中のテーマパーク。ビオトープ化した園内は自然と一体となり、子どもたちは四季折々の変化を感じつつ、園庭で様々な遊びを展開しています。

 
1998年には園庭に地下水をくみ上げ、小川と池が作られました。魚が生きられるように作られた池の水深は50~60センチほどで、安全の為に深さ10センチのところに網が沈められています。池の水面に目を凝らせば、心地よさそうに泳ぐ魚の姿が見られます。

【ビオトープとは?】
ビオトープとは本来、生命(バイオ/bio)と場所(トポス/topos)の合成語で「生物の生息空間」という意味で、語源はギリシア語からの造語。

 

めざす6つの子ども像
〇神様を敬い、人や自然を愛する子ども
〇美しいものを見たときに、美しいと感じる子ども
〇見たこと感じたこと、経験したことを生き生きと表現する子ども
〇自分で考え、判断して行動しようとする意欲のある子ども
〇友達と力を合わせて生活することを喜ぶ子ども
〇健康で安全に過ごすための生活習慣や態度を身につけた子ども

 

~園生活について~
鳥取ルーテル幼稚園の園生活は、次の5つの内容で構成されています。

・自由活動(自我の育ち)
子ども達の生活の中心になるものです。子ども達が、設定された環境に働きかけ、自らの意志で選択し、自分らしさを発揮しながら取り組む活動です。

・一斉活動(協同の学び、規範意識)
教師が子ども達の興味関心や発達段階を読み取りながら課題を選定し、子ども達に与えます。そして、子ども達は、それを自分のものとして主体的に取り組む活動です。

・生活と仕事(自立心と思いやりの心)
身辺自立。自分で出来ることは、自分でしようとする。また必要に応じて友達の手助けもします。さらには、幼稚園生活の主体者として、一定の役割も担います。

・礼拝(人間の尊厳、自己肯定感)
全てのものは、神様によって作られ、一人一人がこの神様に愛されているかけがえのない存在であることを教えます。さらには、園生活の中でこのことを経験して欲しいと考えています。

・食育(健康と生命)
自然体験や収穫体験、栽培活動や調理体験を通して食べる楽しさや食べる事の意味、命の大切さを学びます。

 

<自然が広がる園庭で遊ぼう!>
お日様の下、緑の芝生が広がる園庭で子どもたちは友達と三輪車で遊んだり、昆虫を捕まえたり、自分の興味・関心に従って自由に遊んでいました。
 
園内の自然環境の中で、のびのびと遊ぶ子どもたち。

 
三輪車で遊ぶ、友達同士の楽しそうな会話が聞こえてきました。
「じゃあ、押すよ~!」「キャハハ!」

 
木製のハウスから楽しそうな笑い声。中を覗いてみると・・・
木のテーブルでおままごと中~♪

 
子どもたちは真剣なまなざしで地面とにらめっこしながら、ダンゴムシ探しに夢中の様子。優しく手のひらにのせたり、じっくりと観察していました。

 
ダンゴムシを見つけては、透明のカップに入れて採集。カップ越しに見つめながら
「見て~!ダンゴムシがいっぱいおった!」と、嬉しそうな園児。

 
砂場で、バケツとスコップを持って一生懸命に穴を掘る園児。
「この水流したら、ここに川ができるよ!見とって~!」水を流すと、「わあ~!川ができたあ!!」と、歓声が上がりました。

 

~菜園活動~
 
(写真:左)園庭内には畑があり、季節の野菜を育てています。
(写真:右)プランターで作れる、ピーマン、トマトなどの野菜も栽培しています。
そのほか、園庭内にはいくつもの果樹があり、ぶどう、びわ、グミ、栗、ざくろ、すももなど種類も様々。子ども達は、お世話をしながら収穫の時期を楽しみにしています。

 
この日は、畑でジャガイモを収穫しました!畑の土を掘り起こし、大きいものから小ぶりのサイズなど、いろいろな大きさの芋を収穫。子どもたちは満面の笑み♪


遊具で遊んだり、先生と一緒に野菜を収穫したり、園庭での活動は楽しいうちに終了しました!

 

「子どもの食育・はやぶさ研究所」
鳥取ルーテル幼稚園では、特別栽培米のれんげ米のごはん、境港産のいりこや昆布でだしをとり、幼稚園で作ったお味噌を使う等、地産池消の食材で、できるかぎり手作りを心がけるなど、子どもたちの心と身体にやさしい給食を目指し、給食をとおして様々な取り組みや体験学習を行っています。その取り組みの一つで、園児が年間を通して食育活動の一環として取り組んでいる「子どもの食育・はやぶさ研究所」。生きた“いのち”の教材としてホンモロコを使い、“いのち”をいただくことを学んでいます。

また、この食育活動は、貴重な学びであること、保護者、地域、生産者、幼稚園職員の連携や協力等多くの人のつながりで成り立っていることなどが評価され、平成27年には、食のみやことっとり「平成27年度キラリと光る食育推進活動」知事表彰を受賞されました!
 
(写真左)知事表彰受賞!表彰状を手にした子どもたちの、はにかんだ表情。
(写真右)水槽の中で泳く、「ホンモロコ」。

 

<鷹取園長先生からお話を伺いました!>
鳥取ルーテル幼稚園は、昭和29年にノルウェーからの宣教師、コーレ・ビュー師が、地域の方からの要望を受け、鳥取福音ルーテル教会の会堂で幼児教育を始めたことによります。

本園では、子どもたちが普段の園生活の中で、日常的に自然と触れ合うことができる。そんな環境を大切にしています。園庭に川や池を作り、樹木や草花を育て、年間を通して子どもたちが四季折々の自然の変化を感じ取れるよう工夫しています。大人の目からすれば小さな自然であっても、子どもたちには地域の自然と変わらない本物の自然に映っているはず。春には桜の花びらやオオイヌノフグリやヨモギを使って“ごちそう”を作ったり、小川や池に生息するアメンボウやカワニナ、落ち葉の下のダンゴムシなども子どもたちには嬉しい遊び相手です。園庭のフジバカマには、アサギマダラが飛んでくることもあります。

また、そのほかの自然体験の一つとして、地域の農家の方の協力を得て、サツマイモや大豆の栽培、イチゴや大根の収穫体験をさせていただいています。収穫した物は、調理保育や給食の食材になります。このような経験は、子どもたちが地域の人に対する信頼感や親しみを抱くことに繋がっています。地域の方の無償の愛に心から感謝しています。
私たち保育者は、子どもたち一人ひとりを心から愛し、子どもたちが先生や友達に愛されているという安心感の中で、他者と連帯しつつ自己主張することが出来る環境を保障しなければならないと考えています。集団の中で競争させるより、何より「最後までよくがんばった!あなたはあなたらしくていいんだよ!」と、声をかけたい。そう思います。褒めて、褒めて、安全と安心に包んであげることが重要。信頼できる先生にしっかりと愛されていることが実感できるような環境づくりを大事にしています。

最後に鳥取ルーテル幼稚園では、キリスト教保育によって、“子どもたち一人ひとりが神様に愛され、かけがえのない存在”であるということをしっかりと心に覚え、一日一日を精一杯生きさせていただくのだと子どもたちに伝えています。

 
「幼児はいつも走っている。“だから感動するんだ!”」と話す、鷹取園長先生。

 

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