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皆生の居場所「ちいさいおうち」

皆生の居場所「ちいさいおうち」(以下、「ちいさいおうち」)は、家庭や学校とは異なる第3の子どもの居場所です。この居場所は、「子どもの人権広場」が子どものありのままを受け止める場所として、1998年よりスペースを開放してきました。2016年にリニューアルし、利用者が安心して過ごせるように、小さいながらも家としての機能を持ち合わせた施設となっています。

「子どもの人権広場」は、いじめ、不登校、虐待等、現在の子ども達の問題に真剣に取り組むため、1996年2月に設立され、鳥取県西部を中心に保護者と教員、子どもに関わる専門家(児童養護施設職員、児童相所職員、弁護士、医師等)で構成されています。現在会員数は187名(2018年1月現在)です。

「子どもの人権広場」の活動の5つの柱は、

①会員の問題意識や悩みの交流
②子どもの権利に関する学習
③子どもの権利の保障と救済
④国連「子どもの権利条約」の普及
⑤子どもの居場所の設置

です。

 

「子どもの人権広場」として、近年は、保育所の民営化問題や子育てしゃべり場、発達障害の早期気づきと支援のための米子市における全児童対象の5歳児検診の実現に向けて活動を行っています。「ちいさいおうち」は、⑤(子どもの居場所の設置)の活動にあたります。(※とっとり子育て隊に登録しています。)

「ちいさいおうち」では、月1~2回の「子どもの広場」を開き、集まる子どもたちと誕生会、季節行事、スポーツや創作などを一緒に楽しんでいます。子ども達からの発案でやりたいことを決めたり、創作や表現活動を通じて自分と向き合う時間を設けたり、時に「いじめ」や「不登校」などについて話し合うなどの取り組みも行っています。今では、「子どもの居場所」を小中高生の頃から利用してきた子どもたちが大人となり、世話人となって「ちいさいおうち」の活動を支えています。

 
室内には、キッチン・トイレ・ダイニング・畳スペース・宿泊スペースがあります。

 


施設入口にはスロープ型のエントランスがあるので、子育て世代の方でも安心して利用できます。

月1~2回の「子どもの広場」では、「ちいさいおうち」の場所を利用した活動以外にも、近隣の自然豊かな場所に出かけたり、地域の行事に参加したりと、様々な体験を取り入れています。

 

~体験!身近な自然学校~
年間実施している様々な活動の一つに「体験!身近な自然学校」があります。今回は、松江市の枕木山にある華蔵寺(島根県松江市枕木町)周辺へ出かけました!

 
現地へ到着~!早速、元体育教師のハツラツとしたお母さんスタッフにレクチャーを受けながら、階段を登って上を目指します。

 


ゆったりリラックスした環境で心と体を整える時間をチャージ!

 

 
澄んだ空気を吸い込みながら自然の中を探索中、木の実や枝を見つけました♪
身近な自然に触れながら、楽しいうちに自然体験は終了しました。

 

~オレンジリボンたすきリレー~
テーマカラーはオレンジ!「ちいさいおうち」は、子どもの虐待防止を広めるオレンジリボン運動の一環として行う「鳥取県西部地区オレンジリボンたすきリレー」に参加しています。オレンジリボンたすきリレーでは、オレンジ色の思い思いのものを身に着けて走り、みんなでわいわい楽しみながらゴールを目指します。どなたでも無料で参加できます。(リレーは、ほぼ歩きのペースです。車での伴走もあります)
 

 

<「ちいさいおうち」管理人の水田さんにお話を伺いました!>
「ちいさいおうち」は、誰もが安心して気兼ねなく過ごすことができる場所です。自分の意見を自由に言い、思ったことをやってみて良い場所です。子どものための場所として設置していますが、かつて子どもだった大人のための場所でもあります。誰もがこの場所での活動に参加することができます。施設では、2016年より世話人が常駐し、より地域の状況を踏まえて活動していくように心がけながら、創作や表現活動など新しい内容も盛り込み、様々なことに取り組んでいます。

「子どもの居場所」では世話人の専門性やネットワークを生かした細やかな活動を実現してきました。しかし、時代を経るにつれ子どもを取り巻く環境の変化は大きく、深刻さを増しながらも子どものSOSは見えにくくなっています。細やかさを維持しながらも、会員内のネットワークだけでなく、他団体や自治体とも協力・連携して運営していく必要があると思います。

「子どもの居場所」を開いてから今年で20年目。今では、この場所を小中高生の頃から利用してきた子どもたちが大人となり、「かつての自分と同じような状況にある子どもに、私ができることは何だろう」と模索しながら、世話人となって「子どもの広場」の活動を支えています。とても頼もしい存在です。

集う子どもたちも、そして、私を含めた世話人たちも、それぞれに学校や仕事といった言わば「戦う」場所があります。そこは一人一人が優越を付けられ価値づけられたりする場所。人によっては「家庭」の中ですらそうした軸の中で個人を捉える環境にあるかもしれません。そうした厳しい社会の中にあって、「ちいさいおうち」は、ただただ一人一人を受け入れ、エネルギーをチャージできる「おうち」としての役割を、これからも維持していきたいと思っています。


「ひとり一人ができることを持ち寄って、みんなで素敵なスペースにしています。」と語る、ちいさいおうち管理人の水田さん。

 

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