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もちがせ流しびなの館

~いにしえより伝える流しびな~

今回は、県東部にある「もちがせ流しびなの館」にお邪魔しました!
もちがせ流しびなの館は、室町時代(約700年前)の京都金閣寺をモチーフにした大型木造建築で、内部の展示室には、江戸時代をはじめ各時代の雛人形、雛飾り、加茂人形、御所人形など、約1、000体が常設展示され、見学できます。
 
館内では流しびな製作体験等もできるなど、観る・体験を通して雛祭り(ひなまつり)にまつわる歴史文化を学べる施設です。

 
玄関入り口では、雛人形をモチーフに石でつくられた人形の置物がお出迎え。
石に描かれた人形の顔は、どれも表情豊かに描かれています。

~江戸時代から伝わる伝統行事~

毎年、旧暦の三月三日に行われている流しびな行事「もちがせの流しびな」は、江戸時代から伝わる伝統行事で、昭和60年(1985年)、鳥取県無形民俗文化財に「もちがせの雛送り」として指定され、形を変えながらも今日まで受け継がれています。

 
男女一対の紙雛を桟俵(さんたわら)にのせ、ひし餅や桃の小枝を添えて去年一年間の災厄を託し、千代川(せんだいかわ)に流します。「無病息災で一年間幸せに生活できますように」との願いを込め、人々の健康と幸せな一年を祈願する大切な伝統行事で、雨や雪が降る日も天候に関わらず、年に一度しか訪れないこの日に限り行われています。

【もちがせ流しびなの館】
 
展示室に一歩入れば、雛壇やガラス越しに飾られた雛人形一色。雛人形が飾られている展示室の照明の明るさは控えめで、ぼんぼりの明かりが雛壇に飾られた雛人形を照らし、とても幻想的な光景です。

~人形(ひとがた)による、身代り信仰~
室町時代から伝わる、天児(あまがつ)と這子(ほうこ)。これらの人形はともに幼児の祓い人形として使われ、赤ちゃんが生まれたときに人形を枕元に置くことで、病気や災いなどの不幸を身代わりとなって人形に受けてもらい、悪いことが身に降りかからないよう願うとともに、健やかな成長と幸せな人生を願うようになったのがひな人形の由来と言われています。

赤い着物を着たぬいぐるみ(写真右)は、古代の「身代わり人形」這子が原型で縫いぐるみの祖型ともいわれ、天児(写真左)は、日本の人形の原点といわれています。

~流しびな製作体験~

流しびなづくり体験は、予約が必要な体験と当日受付でも体験できる2通りがあります。

(詳しくは http://nagashibinanoyakata.jp/publics/index/9/ をご覧ください。)

~ひな荒らし~
展示室内にある「ひな荒らし」のお部屋。雛段の前のお供え物を嬉しそうに三人の子ども達が、近所の家にあがらせていただいて食べている、いわゆる「ひな荒らし」の風習を再現しています。まるで本物の人間のような見事な再現に驚きます。

また、お供え物の食べものは、たにし、かれいの焼物、くわい、わけぎのぬた、おいり、菱餅、巻きずしなどがあり、すべて昔から用瀬(もちがせ)に伝わっているものです。
現在では、近隣に建つ公民館(5区)で「ひな荒らし」のお供え物の料理や雰囲気が現代風に再現されるなど、当時の様子を実際に体験しながら知ることが出来ます。

~芸術~
広い庭園では、一面に広がる美しい景観の中でゆっくりと散策が楽しめます♪
 
池には、白や黒、オレンジ色の大きな鯉が悠々と泳いでいました!庭園では、鯉のエサやり体験ができます。大きな口をあけてパクパクとエサを食べる鯉の様子を間近で見れます。

 

≪流しびなの館、企画広報部長の木下さんにお話を伺いました!≫
旧暦三月三日は潮の満ち干きが激しく、札に書き記した願いごとと去年一年間の災いを「もちがせ流しびなの館」の前を流れる千代川(せんだいがわ)の流れとともに遠くまで一気に流す“ひな流し”を行っています。
また当館は、江戸時代から続く“流しびな”の伝統行事や雛人形、ひな祭り等の歴史文化を詳しく知ることが出来る施設です。見学や観光、どなたでもご覧いただけます。
館内では観て楽しめるだけでなく、流しびなが自分でつくれる「流しびなの製作体験」もできます。体験は、流しびなの製作に携わっておられる地元の「ときわ流しびなの会」の皆さんが、「紙びなづくり&さん俵づくり」の完成までご指導いただけますので、初めてのかたでも安心です。見どころいっぱいの流しびなの館へぜひ、お越し下さい。

雛人形や流しびなの伝統について語る、企画広報部長の木下さん。


遊び心をくすぐる顔出しパネルで記念撮影もどうぞ♪

≫≫もちがせ流しびなの館≪≪(無料駐車場あり)
〒689-1211 鳥取県鳥取市用瀬町別府32-1
TEL:0858-87-3222 FAX:0858-87-3169
開館時間 午前9時~午後5時
休館日:毎週水曜日(※祝日の場合は開館)、年末年始
入館料:高校生以上 300円(15名以上団体割引 / 200円)
中学生以下無料、障がい等のあるかた無料 (※証明となるものを提示。)
HP:http://nagashibinanoyakata.jp/