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大正保育園(とっとり自然保育認証園)

鳥取県では、豊かな自然を活用し、自然体験活動を行う保育所、幼稚園等の施設を認証する
「とっとり自然保育認証制度」を平成29年3月31日に創設しました。
今回は、この自然保育認証制度に認証された保育施設をご紹介します!

(とっとり自然保育認証制度について、詳しくはhttp://www.pref.tottori.lg.jp/267067.htm をご覧ください。)

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大正保育園は、集団生活を通して様々な人との関わりの中で違いや良さに気づきながらお互いを認め合い、子どもが主体的に意欲を持って活動しています。子ども達は、自分らしさを発揮しながら思いきり遊びを楽しんでいます。日頃から園庭の中にある自然とのふれあいの中で生き物と出会い、栽培・飼育活動を通して、食に関する体験を積み重ね、食べることの楽しみや『食』への興味関心を掻き立てながら、子どもたちの豊かな感性を育んでいます。

地域の人との交流も深く、子ども達は地域の人との会話や、異年齢との交流の中で、人と人との関係性を深めながら思いやりの心を培っていきます。

めざす3つの子ども像
〇明るく活発で元気な子供
〇親切で友達と仲良くする子ども
〇よく考えて行動する子ども

 

~園庭での活動~
大正保育園では、身近な自然がある園庭で年齢に応じた自然体験活動を行っています。

<園庭あそび>
 
0歳児から園庭に出て芝生の上を裸足でハイハイ!
緑の芝生を行ったり来たりして可愛らしい姿を見せてくれます♪

 
1歳児(左)と2歳児(右)が園庭で砂あそびをしました。
子ども達は砂を掴んだり、砂に水を加えたりして違った感触を楽しんでいます!

 
(写真:左)4歳児も砂遊び♪夢中で遊ぶ子どもたちの表情はいつも輝いています!
(写真:右)5歳児がシロツメクサの花を摘んで、花冠を作りました♪

 

<菜園活動>
園庭にある畑では、暖かい時期に収穫できる玉ねぎ、きゅうり、かぼちゃなどの季節の野菜を育てています。子どもたちは保育者のサポートを受けながら、自分たちの手で苗を植えるところから収穫を行い、収穫した野菜は、包丁などの調理器具を使って料理をして食べます。
2歳児になると、生で食べられるきゅうりなどの採れたての野菜を洗って、包丁で切って塩もみでいただいています。このような体験を通して、子ども達は『食』を学んでいます。
 
野菜の苗植え(左)、収穫(右)をする2歳児。太陽の光をいっぱいにあびて大きく成長する野菜♪


まだ葉っぱのついた大きな玉ねぎを収穫する、4歳児。「とれた~!!」

 

~5歳児が空山ポニー牧場に遊びに行ってきました!~
5歳児になると、園外保育の活動の一環として「ポニーの乗馬体験」を取り入れています。動物とふれあう機会をもちながら、生き物との実体験の中で、命の大切さ、生きることを学んでいます。

【ポニーってなあに?】
肩までの高さが147cm以下の馬の総称をポニー(pony)といいます。

 
(写真左)緑の芝生が広がる空山ポニー牧場。遊具で遊びを満喫♪
(写真右)昆虫を見つけて嬉しそうな様子。「カマキリがおったよ~!」


実際にポニーの背中に乗って、乗馬体験を楽しみました!子ども達は乗馬体験たけでなく、えさやりや、身の回りのお世話をして、ポニーとのふれあいを楽しみました。

 

~飼育活動~
小動物のお世話は、代々年長児が担当しています。園では年長児が年中児に小動物の飼育の仕方を教えて、大事に飼育しています。身近なところで小さな『命』とふれあいながら、命のバトンを繋ぐ『命のバトンリレー』を実践しています。

現在の園のアイドル“みそちゃん”は、みんなの守り神的な存在です♪


ある日、「なんで目、開けん?」「また起きてくるだろう」と、話していた子ども達。園で飼われていた2匹のウサギの“さくらちゃん”と“ごまちゃん”が亡くなったのは、5年前と2年前のことです。2匹が眠っている前でお祈りしている先生の様子を見ていた子ども達は、誰一人ふざける様子もなく、両手を合わせてお祈りをしていました。

 

<乾園長先生にお話を伺いました!>
園舎は住宅地の中にあるので自然に恵まれているとは言えない環境ということもあって、自然保育認証制度の申請には正直迷いもありました。本園では、5歳児が空山ポニー牧場へ行ってポニーの乗馬体験をさせていただいていますが、子ども達は馬のえさやり、糞の始末などの身の回りの世話を実際に体験する中で、「馬は、こういうふうに生きているんだあ!」と動物が生きていることを実感します。子ども達は、自然や、体験して感じたものに心が動きます。牧場には、園では体験できないことがいっぱいありました。これまで、園外保育は躊躇していたところがありましたが、認証園になったことで、自然体験活動を行うことに前向きになれました。

牧場で体験したことを子ども達が絵に描いてみたところ、子どもの視点で一人ひとり感じたことが違っていてとても感動したことが今でも記憶として印象に残っています。

つばめが園舎近くの住宅に巣を作り、「先生、つばめの赤ちゃんが生まれるかもしれんなあ~!」と、その様子を興味深そうに見守る子ども達ですが、朝のはじまりは、子どもとのそんな会話から始まっています。晴れた日は子どもと一緒に園庭へ出て、カエルやカマキリを見つけて昆虫採集。時にはカマキリの赤ちゃんの姿が見られたり、園庭にある自然の中で小さな変化を見つけたりして楽しんでいます。0歳児から自然にふれることを楽しみながら、少しずつ今までできなかったことが出来るようになっていく姿に、子どもたちの成長を実感します。

子どもの感動する心。まずは保育者が感性豊かに自分を動かそうという意識をもって、積極的な姿勢を見せながら子どもに接することを心掛けています。

『みんなちがってあたりまえ、君らしくあれ』
一人ひとりが無限の可能性を秘めている、子どもの力。小学校へ行っても、おこられたり、褒められたり、認められながら、日々成長していくと思います。認められる機会が少ないと感じている中で、時にお子さんに対してイライラしてしまうことがあっても、お父さん、お母さんには最後はどうか抱きしめてあげてほしいと思います。10年後、子ども達が幸せに生きていることを願ってやみません。

 

 
大正保育園の外観。

 

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