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みのり保育園(とっとり自然保育認証園)

鳥取県では、豊かな自然を活用し、自然体験活動を行う保育所、幼稚園等の施設を認証する
「とっとり自然保育認証制度」を平成29年3月31日に創設しました。
今回は、この自然保育認証制度に認証された保育施設をご紹介します!

(とっとり自然保育認証制度について、詳しくはhttp://www.pref.tottori.lg.jp/267067.htm をご覧ください。)

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みのり保育園は、昭和48年5月1日に開設し、0歳から就学前の子どもが通う保育園です。楽しく安心して生活できる環境の中で、子ども同士の関わりと保育者の温かい援助を通し、子ども達は元気にのびのびと園生活を送っています。広い園庭を活用し、体操・マラソン・リトミック(音楽を活用した幼児教育)等の実践を行いながら、健康な身体づくりにも取り組んでいます。菜園活動では、育てた野菜を給食に出したり、毎月1回開催している食育活動「さくらきっちん」では食べ物の大切さを知ったり、体と食べ物の関係等、食育活動を通して食への関心を深めています。

また、園の保育方針に『あかるく のびのび たくましく』を掲げ、教育・保育を展開し、のびのびとした環境の中で幼児期にふさわしい生活や遊びを通して遊びきる子どもを育てます。季節の遊びを取り入れながら行事や園外活動も行っています。

 

~毎月1回開催!食育活動「さくらきっちん」~
今回は、その日の給食の一品を調理する食育活動「さくらきっちん」にお邪魔しました!この日のメニューは、年長組が作る “タコライスみのり風”。給食室の先生の指導の下、園の菜園で園児が収穫したナス、ピーマン、ミニトマトも材料の一部に加えながら、クラスの先生と一緒に野菜を切ったり、炒めたりして一緒に作ります。
 
調理を始める前には、給食室の先生と一緒に「みんなのやくそく」を復唱しました。調理の前には、エプロン・三角きんをつけ、きれいに手をあらうこと、材料は猫の手でおさえ、正しく包丁を使うこと、火を使うときは必ず先生と一緒にすること等、みんなでルールを確認しました。背筋を伸ばして先生のお話を聞ける姿勢は、さすが年長さん。

①やさいをきる。
 
(写真左)「どっちがピーマンの種で、ナスの種かわかる?」の先生の質問に「こっちがピーマンで、こっちがナス!」「正解~!」と、先生と子ども達のやりとり。
(写真右)切り口がハートの形になっているピーマンを見て「わあ、ハートの形になっとるー!!」と、驚きの様子。

 
子ども達は、ピーマン・ナス・玉ねぎを担当。片方の手は丸めて“猫の手”にしながら、反対側の手で包丁を持って動かします。包丁を握る顔はとても真剣。「包丁は、少し前に落とすようにすると切りやすいよ。ナスは黒い皮の方は固くて切りにくいから、白い方を上側にしてごらん。」と、先生からのアドバイス。(※包丁は園児用包丁を使用。)

 
「さくらきっちん」をきっかけに少しずつ包丁にも慣れてきた様子。家でもご飯を作るお手伝いをしている園児も多いことから、包丁に触れる機会が増えつつあります。それでも、玉ねぎを切ると「せんせい、涙がでる~。」との声もありましたが、みんながルールを守りながら、それぞれの材料を上手にみじん切りにすることが出来ました♪

②にくとやさいをいためる。
 
(写真左)フライパンを熱し、フライ返しを使いながら肉と野菜を炒めます。「フライパンを触ると熱くてヤケドをするから気をつけるんだよ~!」と、調理しながら注意を呼び掛ける先生(左)。「お母さんは、こうして熱くてもみんなの為においしいご飯をつくっとるだあよ。すごいなあ!」と、話す先生の声に耳を傾ける子ども達。
(写真右)続いて、子ども達は先生をお手本に具材を炒めます。自分の番が終わったら、フライ返しを次の人へバトンタッチ!

③あじつけをする。

トマトにも火を通すところが、“みのり風”。トマトに火が通ったところで、先生がケチャップとカレー粉等で味付けをしました。完成間近♪

④ごはんにできあがったものをもりつける。
 
フライパンの近くに顔を近づける子ども達は、「わあ!いいにおいがする~」「おいしそう♪」と、嬉しそう。できあがったものをご飯の上に盛りつけて、最後にチーズをトッピングすれば“タコライスみのり風”の完成!給食の時間においしくいただきました。

 

~おやつづくりのお手伝い~
この日は、給食の先生から「手伝って~!」と依頼を受けた年中組がこの日のおやつのトウモロコシの皮むきのお手伝いをしました。
 
さあ、トウモロコシの皮むきに挑戦!
(写真右)「みて~!ヒゲみたい」と、楽しそう♪

 
(写真左)こちらは2人で協力しながら一気に引っ張り合う作戦。
(写真右)「トウモロコシの皮がむけた!」

 
(写真左)子ども達は、とても楽しそうにお手伝いをしていました♪
(写真右)お手伝いのあとは、みんなで教室のお片付けをしました。シャツの前側の生地を袋代わりにして、服いっぱいに皮を集める工夫に、すばらしい!と感心する場面も。


皮むきを終えた、たくさんのトウモロコシが入ったザルを2人一組になって協力し合いながら、給食の先生に届けます。「お願いしま~す!」園児たちは、おやつの時間を心待ちにしながら、楽しいうちにお手伝いは終了しました!

 

~季節ならではの遊びを楽しもう!~
夏は水遊び、冬は雪遊びなど、四季の風を肌で感じながら、子ども達は元気よく遊んでいます。また、園外保育では0歳、1歳、2歳児も近くの公園や広場へ出かけたり、年齢に応じた活動内容で活発に取り組んでいます。
 
プールで冷たい水の感触を楽しむ様子。

 

~図鑑にのっている昆虫(バッタ)をみつけたよ!~
穴を開け、2つ重ねたカップの容器に園児達が採集した昆虫(バッタ)を保管して、みんなで昆虫図鑑を開きます。
 
図鑑と実物の昆虫を見比べながら、「みて、これだよ!ここにおるー!」と話す子ども達。表情はキラキラとして、何とも嬉しそう。

 

<清凉園長先生にお話を伺いました!>
今日は毎月1回の食育指導「さくらきっちん」の日で、その日の給食のメニューの一品として、“タコライスみのり風”を作りました。子ども達は自分で育てた野菜を収穫し、採れた野菜の一部を材料として使いながら、作る喜び、食べることを楽しみながら自然体験を通して食育を学びます。「さくらきっちん」は年間計画に基づいて、給食の先生が栄養バランスを考えながら献立を決めて実施しているクッキング活動です。4月当初はえのきを割いたり、皮をむいたり、包丁を使わずに出来る作業から始めましたが、今では徐々に包丁を使う活動も増えていきました。

また、秋になると収穫した新米を炊くのが毎年恒例の行事になっていますが、にぼしのはらわたをとって味見をしたり、だしのとり方を学んだり、豆腐を手の平にのせて切ったり、保護者の方のご了解の下、子ども達は様々な体験をしています。ただ、こうした体験の中でも実際には包丁で手を切ってしまったという事例もあります。しかしながら、“あぶないからさせない”のでは、何も経験は広がりません。危ないけれど、気を付けて正しく使えば、包丁もとても便利な道具であるということを伝えています。

菜園活動を通して、お弁当や給食に入っているトマトが食べられなかった子も、「このトマトは、〇〇ちゃんが植えたトマトだよ。」と、園児が植えたことを伝えると、苦手な野菜でも“食べてみようかな?”という気持ちになって「おいしい~!」と言って食べられるようになったり、偏食も減ってきたように思います。給食の先生が『今日はこんなのをつくりました!』と、その日作ったメニューのレシピを玄関に置いて下さいますが、菜園活動で採れた野菜を園児が家庭に持ち帰る際には「ご家庭でも作ってみてください♪」と声掛けをしています。保護者の方が「家でも、こんなのを作りました!」と、教えて下さることもあり、嬉しく思います。料理は親子のコミュニケーションもとれるので、ぜひ、ご家庭でも子ども達と一緒に作ってみてほしいと思います。

また、最近では子どもの足腰も弱くなってきているなあと、日々感じています。このことから、本園では晴れた日は外へ出て、縦長に広い園庭を使って体操をしたり、そのあとにマラソンをしたり、しっかりと歩き込む機会を作ったり、足腰が強く鍛えられるような運動を取り入れながら、毎日コツコツと体を動かしています。幼児期の一つの生活習慣が大きくなった時に役立ち、重要なことと捉えています。

そして、以前は園の周辺にも田んぼや田畑があり、レンゲ畑で花を摘んだりしていましたが、少しずつ自然と触れ合える場所が減っていき、周りの環境も変わっていきました。現在、本園の周りは新興住宅街であるため、自然に恵まれているとは言えない環境ではありますが、そうした環境の中でも子ども達のために自然と触れ合える環境づくり、身近にある自然を探して自然に触れる機会を増やしていきたいと考えています。

 
「子ども達の個性を大切にしながら、子ども達と保護者、保育士が共に学び育ちあう保育園でありたい。」と話す、清凉園長先生。(写真右は、食育活動「さくらきっちん」の様子。園児と一緒にクッキングを楽しむ、清凉園長先生。)

 


みのり保育園

 

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